5月22日（金）から稚内市緑体育館で行われた、バレーボール高体連大会名寄支部予選会に参加してきました。参加校は、「枝幸・剣淵・士別翔雲・下川商業・天塩・豊富・名寄・稚内・稚内大谷」の９校でした。

＜結　果＞
予選リーグ戦　Ａコート第2試合
枝　幸　２－０　豊　富　（25-1、25-8）
→決勝トーナメント進出！
決勝トーナメント戦　Ｂコート第4試合
枝　幸　０－２　士別翔雲　（16-25、13-25）
→1回戦敗退（ベスト６）

　全道大会出場を目指して戦いましたが、その夢は残念ながら叶いませんでした。
　以下、詳細を報告いたします。

　第1試合は豊富高校と戦いました。選手は「とにかくミスをしない。勝負所を見極め、それ以外は堅実なプレーで流れを相手に渡さない。」ということを意識し、結果、第1セットをわずか1失点に抑え、第2セットも危なげなく勝つことが出来ました！


　これで予選グループを突破し、決勝トーナメント1回戦の相手は士別翔雲高校になりました。

　士別翔雲高校は、春の大会で名寄地区第2シードを勝ち取ったチームで、素早いトスワークとエースアタッカーの強烈なスパイクが特長です。第1セットは、序盤なんとか食らいついていたものの、レセプションミスから相手に流れを持っていかれてしまい連続失点。さらに相手のピンチサーバーがサービスエースを決めるなど後半引き離され、第1セットを落としてしまいました。しかし選手たちは、自分たちが相手と互角のバレーが出来ることに自信を持ち、めげることなく第2セットに突入しました。
　第2セットは、序盤枝幸高校の流れがきて、「5-1」とリードする展開になりました。これには応援して下さったギャラリーの観衆も沸き、フルセットまでもつれることを予感させる熱いプレーに魅了されているようでした。相手も、洗練されたプレーでしっかりと得点を重ね、4点のビハインドをはねのけて追いついてきました。枝幸高校も、これをとらなければここで敗退が決まってしまうとあって、決して退かず強気のプレーで応戦しました。そこからはシーソーゲームの展開になり、気がつけば「10-10」で中盤にさしかかっていました。第1セットよりさらに良い試合運びに、会場の期待感も最高潮を迎えていました。
　しかし、ここにきて自力の差が出始めました。こちらのミスも手伝って８連続失点をしてしまい、大きく引き離されてしまいます。こちらは、セッターが顔面にスパイクを受けるアクシデントもあり、急遽選手交代をするなどしているうちに、チームの足が完全に止まってしまいました。それでも諦めずに最後の最後まで声を張り上げて戦いましたが、終わってみればストレート負けでした。
（白熱のあまり、試合の様子を写真におさめることができませんでした…。）

　3年生最後の高体連大会は、これで終わりました。試合終了後、そして最後のミーティングでも涙を流して悔しがった選手たちの顔を、顧問の私もまともに見ることができませんでした。会場を去る際、他校の先生から「枝幸は見違えたね！昨年とはまったく違うチームじゃない！」と声をかけていただくと、隣にいた別の先生も「先週（練習試合のとき）とも全然違う。素晴らしい試合で、こっちまで感動したよ。」と光栄な言葉をいただくことが出来ました。士別翔雲高校の先生も「序盤はかなり焦った。流れを変えたくて選手交代などいろいろやったけど、枝幸の気迫には本当にやられた。」と言っていただきました。
　負け惜しみのようになってしまいますが、そうやっていろんな先生方から努力の成果を認めてもらえるようになった選手たちは、本当の意味で成長したと思います。素晴らしい選手たちに囲まれたこのチームで監督を務められたことが、本当に幸せです。次の大会からは新チームで挑みます。今度は良い結果が出せるよう更に練習に励みたいと思います。

　最後になりましたが、ここまでご支援くださった保護者の皆様、地域の皆様、本当にありがとうございました。皆様のおかげでこの素晴らしい体験をすることができました。これからも生徒の自主性を伸ばし、より強いチーム作りを目指してまいりますので、変わらぬご支援ご協力の程、よろしくお願いいたします。［文責：水野］