3月1日（木）に本校体育館で、第65回北海道枝幸高等学校卒業証書授与式が挙行され、卒業生54名が学舎を巣立っていきました。

卒業式は落ち着いた雰囲気で行われ、担任に名前を呼ばれ壇上に上がった生徒は、それぞれの志を胸に証書を受け取っていました。

（以下、校長式辞より一部抜粋）

これから皆さんを待ち受ける社会は、グローバル化、情報化、少子化、高齢化などを背景に、社会構造の大きな変動期を迎えており、かつてないスピードで変化をしています。

このような社会にあって、一生を幸福に、かつ有意義に送っていくためには、
一人一人が、社会の変化に柔軟に対応し、自ら考えて行動していくことのできる
自立した個人として、心豊かに、たくましく生き抜いていくことが求められております。

皆さんに一つの言葉を紹介したいと思います。

それは、米国人作家、レイモンド・チャンドラーの小説「プレイバック」にでてくるセリフで、「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」
というものです。

厳しい社会を生きていくためにはタフな「強さ」が必要であり、それと同時に、自分を支える周囲には思いやりや、「優しさ」がないと人としての存在価値がなくなり、幸せを感じることはできないといった意味が込められていると思います。

皆さんには、これから社会に出る心構えとして、この「強さ」と「優しさ」の両方をもって欲しいと思います。
人生は山あり谷あり、うまくいくこともあれば、困難に突き当たることもあるでしょう。
どんなときも、この「強く優しく」の精神で、本校で培った生きる力を糧として、明るく豊かな人生を歩んで欲しいと思います。