8月24日(月)5、6校時、北見工大出張講座を行いました。講師には同大情報システム工学科の榮坂俊雄(えいさかとしお)教授を迎え、「未来型コミュニケーションロボット」と題してご講演いただきました。
講演は、鉄腕アトム、ガンダム、ペットロボット、ロボット掃除機の身近な4台のロボットの話題から始まりました。これらは人に教えられ、人の代わりに働くロボットであり、これまでのロボット開発の主流を占めてきましたが、これからは「環境に応じて自分で賢くなり、人と触れ合うロボット」の開発がいっそう進み、ロボットが人間社会に入り込んでくる時代になるといいます。人が発する英単語の発音を聞き取ってその良し悪しを判断し、首を振るジェスチャーをする英単語支援システムロボット(実際に榮坂先生が発音し、ロボットが反応する様子を見せていただきました)や、人間の力の加減に合わせて動くロボットスーツ「HAL」などについて、VTRを交えながら紹介していただきました。特に、四足歩行を可能にしたロボットの映像は、自分で路面の状況を学習しながら、通常の道に加え坂道や雪道を難なく上る様子や、凍結路を転びながらも人間と同じように自力で立ち上がって進む様子を、生徒達は真剣に見入っていました。
質疑・応答では、「ロボットが発展して生じるリスクは何か」、「これからの生活に最も必要なロボットは何か」など、今後ロボットとの共存社会を意識した質問や、「ロボットを開発するのにかかる費用はどのくらいか」などの質問が出され、榮坂先生からも「いい質問です」とのお言葉をいただきながら、予定の時間を越えてお答えいただきました。普段はなかなか触れられないロボット開発の先端について知り、生徒の知的好奇心を高める機会となりました。